SPECIAL
“芸能”が持つ“お楽しみ”を目指した「ダイターン3」
富野由悠季 原作・総監督
我々は悪い意味で生真面目過ぎた。娯楽を作るのなら、それでは駄目なんだよね。当初の目標通りに楽しい娯楽作を生み出したいなら、本筋を外してでも、おちゃらけたりギャグを打ち込んでみせるべきだった。
僕の未来を決定付けた「ダイターン3」
大河原邦男 メカニカルデザイン
僕がメカデザインを始めたのは「ガッチャマン」からですが、職業としてメカデザイナーを続けていくことができるという可能性を感じたのは「ダイターン3」からでした。
なんとなく持論として60歳まで続けられれば、メカデザイナーという職業を成立させて、なおかつまっとうすることが出来るのではないかと思っていたのですが、その第一歩だったということです。
気楽に楽しめる「007」的活劇アニメを目指して
荒木芳久 チーフシナリオライター
よくある勧善懲悪ものも書きたくなかった。そこでジェームス・ボンドが活躍する「007シリーズ」のような、痛快なアクションをベースにした軽快な物語はどうだろうかと提案しました。というのも、当時僕はテレビの実写ドラマのシナリオも手掛けていまして、その関係で「007」みたいなアクションドラマを日本でもやってみたい、と常々思っていたんです。でも日本の実写ドラマで実現するのは、予算の関係でほぼ不可能。でもアニメならできるのではないか、と考えて提案してみたわけです。